今回は、首こりの人におすすめの枕の選び方について、詳しく解説していきます。
カラダに合わない枕で首こりが悪化
出張や旅行などでホテルに宿泊すると、枕の高さや硬さが合わずに熟睡できなかったり、朝の目覚めが悪かったりすることがあります。枕にこだわりがないという人もいるかと思いますが、実は枕は睡眠の質はもちろん、首こりや肩こりにも大きく影響するとされています。首こりを予防するためには正しい姿勢を意識することが大切ですが、これは起きている時だけでなく睡眠中にもいえることです。ただし、睡眠中は自分で姿勢を意識することが難しいため、自分に合った枕を使って正しい姿勢を維持する必要があります。
合わない枕を使用していると、首や肩に負担がかかって首こりや肩こりが悪化したり、人によってはいびきや頭痛などを引き起こしたりすることもあります。朝起きた時に首や肩にこりや張り、痛みなどがある場合には、枕が自分に合っているかどうかをあらためて確認してみましょう。
寝ているときの正しい姿勢
枕は睡眠中の正しい姿勢を維持するために大切な役割を果たします。まずは寝ている時の正しい姿勢とはどのような状態かを見ていきましょう。主なポイントは以下の通りです。まっすぐに立っている時と同じ首の角度
首の骨(頚椎)は、本来衝撃を吸収するために緩やかに湾曲(カーブ)しています。近頃はパソコンやスマホを使用する際の悪い姿勢が原因で、このカーブが失われてしまう「ストレートネック」の人が増えています。首が前傾してカーブがなくなってしまうと、首回りの筋肉に負荷がかかってしまい、首こりを引き起こす可能性があるのです。首への負担を軽減するためには、就寝中もこれと同様に、首の骨(頚椎)が緩やかに湾曲していることが大切です。
肩や肩甲骨が浮かない
仰向けで寝た時に、肩や肩甲骨が床(寝具)にしっかりと接していることも大切なポイントです。肩や肩甲骨が浮いた状態で眠ると、首に負担がかかってしまうため首こりの原因となってしまいます。のどに圧迫感がない
仰向けで横になった時に正しい姿勢になっていれば、のどに圧迫感がなく自然に呼吸をすることができます。反対に、喉が苦しく呼吸しにくい感じがする場合には、枕が合っていない可能性があります。首こりの人におすすめの枕の選び方
では、実際に自分に合った枕を選ぶためには、どのようなポイントに気をつけたら良いのでしょうか。首こりの人におすすめの枕の選び方を詳しく見ていきましょう。高さ
枕を選ぶ際に重視したいのが、枕の高さです。これが合っていないと、寝にくいだけでなく、首の骨や筋肉に大きな負担がかかってしまいます。大切なのは、仰向けに眠った時に肩や背中が浮かず、床(寝具)にしっかりと接していること。また、首(頚椎)が自然なカーブを維持したまましっかりと支えられているかどうかも確認しましょう。大きさ
私たちは眠っている間に何度も寝返りをうつため、枕を選ぶ際には寝返りが打ちやすい枕であることも意識しなくてはいけません。枕が小さすぎてしまうと、寝返りをするたびに頭が枕から落ちてしまうため、頭3つ分の大きさを目安に選ぶのが理想的な大きさです。硬さ
寝返りには、疲れた筋肉をほぐして体力を回復させるという重要な意味があります。枕が柔らかすぎると頭が沈み込んでしまい、寝返りをうまく打てなくなってしまうため、枕を選ぶ際には寝返りが打ちやすい硬さを意識することが大切です。また、枕が硬すぎても首に負担がかかってしまうので、適度な反発力があるものを選ぶと良いでしょう。枕を購入するときの注意点
最近ではオンラインショップなどで、いろいろな種類の枕を手軽に購入することができますが、自分に合った枕を選ぶためには、やはり実際に寝心地を確認するのが理想的です。最近は、枕ソムリエと呼ばれるプロフェッショナルが常駐している店舗も多く、自分のカラダに合わせてオーダーメイドの枕を作ることもできます。また、枕の高さや硬さ、大きさだけでなく、素材にも注意が必要です。人によっては枕の臭いが気になったり、アレルギーを発症したりする場合もありますので、やはり実際に手にとって、問題がないかを確認してから購入することをおすすめします。
首こりや肩こりをはじめ、カラダのさまざまな不調は枕が合っていないことが原因かもしれません。上記で紹介した内容を参考にして、自分に合った枕を見つけましょう。