「カラダファクトリー」の独自整体法による身体的痛みと QOL に対する効果を発表
整体施術が心理および行動に与える効果の検証
~整体施術は意欲を高め積極的な活動を促す~
整体×骨盤サロン「カラダファクトリー」などを海外・国内に 290 店舗以上展開する株式会社ファクトリージャパングループ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:小牧 めぐみ、以下ファクトリージャパン)は、株式会社インクルーシブ教育研究所の片野氏、岩手医科大学講師の山下氏と『A.P.バランス®整体法の身体的痛みと QOL に対する効果』(※1)について共同研究を行い、4 月発刊の「日本予防医学会雑誌」にて内容を発表いたしました。
A.P.バランス®整体法の効果を検証するため、全身の痛みと QOL について、施術前後での比較を行った結果、身体的痛みの軽減と QOL 向上にA.P.バランス®整体法が寄与することが示唆されました。
※1 「A.P.バランス®整体法」とは…「A.P.バランス®整体法」とは首(A:アトラス)と骨盤(P:ペルビス)のバランスを整えることで、心身のトラブルを改善していくというカラダファクトリー独自の理論に基づいた施術法。
「A.P.バランス®整体法」の代表的な施術内容
※第一・第二頸椎の調整(a.b)、骨盤と骨盤周囲の筋肉などの調整(c.d.e)、下腿部のストレッチ(d)
【研究の背景1】自覚症状のある病気やけがの種類 1位は肩こり、2位腰痛
厚生労働省の「平成 25 年 国民生活基礎調査の概況」(※2)によると、健康に関する自覚症状の 1位・2位は男女ともに肩こりと腰痛で、千人当たりで換算すると肩こりの自覚症状がある人は男性 60.2人、女性 125.0 人、腰痛は男性 92.2 人、女性 118.2 人です。これらの身体の慢性的な痛みは、日常生活を制限し QOL を低減させます。そのため、日常的な身体的痛みを軽減することは、国民の健康福祉向上のために重要です。
【研究の背景2】軽度の痛みに対する商用サービスの体系的効果を検証
比較的軽度な痛みに対しては、セルフケアに加え、マッサージや整体、リフレクソロジーなどの商用サービスの利用が見られます。国内にリラクゼーションとしての整体やマッサージなどの商用サービスは数多く存在しますが、その体系的効果を検証したものは少ないため、カラダファクトリー独自の「A.P.バランス®整体法」について、その身体的痛みとQOLの検証を行うにいたりました。
※2 厚生労働省:平成 25 年 国民生活基礎調査の概況
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa13/dl/16.pdf
【研究結果】「A.P.バランス®整体法」で身体的痛みの軽減と QOL 向上を確認
日常的に身体のどこかに軽い痛みを有する成人ボランティア 47 名に対し、約 1 か月間で 4 回の施術を行い、「A.P.バランス®整体法」の施術前後で比較検証しました。結果、首・肩・腰などを含めた全身 16 か所で施術後に有意な痛みの軽減がみとめられました。身体的な背景情報としては、施術後に身長が平均 0.5cm 増加、脈拍数の減少がありました。
また、身体の痛み、全体的健康感、活力の 3 項目で優位な QOL の向上が見受けられました。
[ 表1 ] 被験者背景情報の施術前後の比較
[ 表2 ] 全身の痛み評価の施術前後の比較
[ 表3 ] QOLの評価の施術前後の比較
【論文著者コメント】
整体施術は意欲を高め積極的な活動を促す
アンケート調査と試験によって、整体施術の心理面に与える影響と行動面に与える影響を検証しました。その結果、整体施術を受けると、疲労感が少なく気分がスッキリして意欲が高まり、積極的な活動が行えるということがわかりました。このことは、整体施術は一般に認められるリラックス効果だけではなく、積極性も向上させるということを示しています。
ファクトリージャパングループ技術開発責任者 楠原 将平
技術開発者としてうれしい結果がでました。またカラダの歪みを整えることにより、お体とQOL両方の側面からお客様をサポートできることが、健康社会貢献になり嬉しく思います。
【今後の展望】
施術後には、お客様から「痛みだけではなく、日常生活が豊かになった」という声をいただきました。今後も、痛みや辛さを取り除くだけではなく、「街の保健室」として、多様な相談に応じられる豊かなライフ生活をサポートできるブランド展開を行ってまいります。
<論文>
- ●掲載誌:日本予防医学会雑誌
- ●題目:A.P.バランス®整体法の身体的痛みと QOL に対する効果:パイロットスタディー
- ●著者:楠原 将平(1)、片野 晶子(2)、山下 典生(3)、小牧 めぐみ(1)
- ●掲載号: 第 11 巻 第 2 号