目の疲れが肩こりに影響するのはご存知でしょうか。目の疲れを改善すれば、肩こりの改善につながるかもしれません。今回は目の疲れと肩こりの関係についてお話します。
目の疲れが肩こりに影響する理由
目の疲れが肩こりに影響する理由は、目の周りの筋肉が影響しています。私たちの目は、筋肉によって支えられています。この筋肉は、カラダの筋肉を酷使すると筋肉に疲れが溜まるように、目を酷使することで疲れてしまいます。このような状態を「眼精疲労」と呼びます。眼精疲労は首のこりにつながり、首のこりは肩こりにつながります。
さらに、目が疲れると目を凝らしてパソコンやスマートフォンの画面を見るようになるので、自然と首を下向きに傾けた姿勢になります。そんな悪い姿勢になることで、首や肩に負担がかかり、肩こりに影響するのです。
目の疲れの原因となるもの
目の疲れの原因はとても身近な物事ばかりです。上でお話したように、「パソコン」は目の疲れを引き起こす大きな原因となります。パソコンの画面を見続けるとまばたきの回数が少なくなり、目を非常に疲れさせます。また、パソコンのディスプレイからはブルーライトを含めた光が出ていることも、目を疲れさせる原因のひとつです。
同じように、「スマートフォン」や「テレビ」の利用も目の疲れに結び付きます。現代はスマートフォンが普及しており、テレビも小型化するなど、ベッドの中でも画面を楽しめる環境が整っています。毎晩寝る前に、スマートフォンで動画を見たり、SNSをチェックしたりして過ごしている、という人も多いのではないでしょうか。これらも目を酷使させる習慣。さらに、寝不足の状態が加わると、体調が崩れるうえ、目の疲れも回復しません。
そして、ドライアイを患っている人も要注意です。ドライアイは上で挙げた原因に加えて、コンタクトレンズでの着用でも起こることがあります。ドライアイは目を守る涙の量やバランスが崩れ、目から潤いを奪ってしまう病気ですが、さらに「疲れやすい目」にもしてしまっているのです。
肩こり対策は疲れ目対策から始めよう
目の疲れを起こす要因は複数ありますが、まずは肩こりの対策をするにあたり、「疲れ目」になりやすい状態を見直すことから始めてみましょう。
まず、パソコンやスマートフォン、テレビの利用は時間を決めての利用を。「そうは言っても、そもそも仕事でずっと画面を見つめ続けなければならない」という人は、ブルーライトを軽減するレンズの眼鏡を使ったり、こまめに休憩を取ったりしながら、まばたきも、意識して行うようにします。睡眠をしっかりとり、日中に酷使した目を休ませてあげることも大切です。
蒸したタオル(濡らしたタオルを電子レンジで1~2分ほど温める)を目の上に置くのも効果的です。これによって目の乾燥を防ぐとともに目の周りの筋肉の血流が良くなり、疲れ目を回復させることが期待できます。
その他、目の周りの筋肉をほぐしてあげることも有効です。次に疲れ目に良いマッサージの一例を紹介します。
・疲れ目に良いマッサージ①
1.耳後ろあたりの首と頭蓋骨の境目に親指を当てます。
2.親指を視点に顔を斜め上にあげます。
3.反対の手をおでこあたりにおき、親指に向かって押し込みます。
4.逆側も同様に行いましょう。
・疲れ目に良いマッサージ②
1.親指を耳の後ろに置き、親指以外の指(人差し指~小指)を耳の上辺りに置いて、耳を覆います。
2.当てた指をその場で円を描くようにゆっくり押し回す。これを15~20秒キープします。
パソコンやスマートフォンなどで長時間画面を見続けることが多い現代は、疲れ目になりやすい環境であるともいえます。疲れ目に困っている方、肩こりにお悩みの方は、上記を参考にして対策をしてみましょう。