多くの人が使用しているメガネ。実はこれが疲れ目の原因になることも……。なぜ、メガネが疲れ目になるのか?今回は、メガネと疲れ目の関係について説明します。
メガネが原因で疲れ目になる理由
メガネが原因で疲れ目になる理由は、いくつかあります。
まず、度数が合っていないこと。度数の合っていないメガネをかけていると、目はうまくピントを合わせられなくなります。この状態で物を見ようとすると、目に大きな負担がかかり、目が疲れてしまうのです。
また、「過矯正」と呼ばれる状態のメガネを使うことも、疲れ目の原因になると言われています。これは、本来その目に必要な度数よりも極めて強い度数のメガネを使うことを指す言葉で、不自然に遠くのものまでハッキリと見える度数のメガネは、使用者にとって過矯正と言えます。このようなメガネを使用していると、距離の近いものを見るときに強い力で目のピントを合わせることになるため、パソコンやスマートフォンなどを使う場合は、結果として目を酷使させてしまうのです。
また、重すぎるメガネや、鼻のおさえが利かなくなったり、つるが緩くなったりしているメガネを使っている場合も、メガネの状態に合わせて焦点を当てようとするため、疲れ目の原因となります。
度数が合わないメガネをかけることによる体への影響
合わないメガネをかけていると、疲れ目だけでなく、頭痛や吐き気、肩こりなどが引き起こされることもあります。これは、目を支える筋肉が疲労を起こした結果、頭や肩などにも影響を及ぼしているためです。
また、快適に過ごすためにメガネを買っても、自分のカラダに合わないメガネは視力が矯正されるどころか、遠視や近視が進んでしまうこともあります。
このように、合わないメガネを使い続けることは、百害あって一利なしなのです。
自分に合ったメガネの選び方
自分に合ったメガネを選ぶときにもっとも重要なのは、「自分に適した度数に合わせること」。きちんと視力検査をして自分の度数に合ったメガネを選びましょう。メガネを購入するときは、実際につけてどう見えるのかを確認した上で購入してください。
メガネのデザインについても気をつけましょう。最近ではメガネをファッションアイテムと捉えてデザイン重視で選ぶ方がたくさんいます。もちろん、デザインを重視することは決して悪いことではないのですが、レンズの大きい「重いメガネ」は頭の重みを増して首への負担を増やすことにつながり、首のこり、頭痛、めまい、吐き気などのさまざまな症状を引き起こす可能性があるので避けた方が良いでしょう。
また、目が特に悪いという方は更に注意しなければいけません。目が悪ければ悪いほど度数が強くなりレンズが厚くなるので、デザインはシンプルであってもメガネが重くなってしまうことがあります。現代では薄型レンズも販売されているので、検討してみると良いでしょう。
その他、パソコンを長く使っている人であれば、ブルーライトをカットできるレンズが入ったメガネを選び、パソコンのディスプレイから受ける光の刺激を抑えるようにします。
お気に入りのデザインであっても、目に負担のかかるメガネは良いメガネとは言えません。普段メガネをかけていて疲れ目を感じる人は、上記を参考にかけているメガネの見直しをしてみてはいかがでしょうか。