カラダは疲れているはずなのになかなか眠れないなど、夜に眠れないことでお悩みの方のために、今回は夜に眠れない原因と対処法についてご紹介します。
夜に眠れない原因
夜に眠れない原因は、自律神経にあります。自律神経は交感神経と副交感神経の2種類で、どちらかが作用しているときはもう一つの神経は作用しないというシーソーのような関係にあり、この2つがバランスよく働くことでカラダの健康を維持しています。
交感神経とは活動を行うときやストレスを感じているときに働く神経で、副交感神経は食事や睡眠時のリラックス状態にあるときに働く神経です。
交感神経が副交感神経より優位に働いていると、周囲の状況にすばやく反応しようとカラダを緊張させた状態になります。カラダが緊張していて、力が入った状態では眠れません。この状態が夜も続くことが夜に眠れない原因になるのです。眠るためには副交感神経を働かせる必要があります。
では、どのようなことが原因で交感神経が優位な状態になるのか。主な原因を次にご紹介します。
・日々のストレス
仕事でトラブルが起きた、明日は大事なプレゼンがあるなど、日々の仕事の悩みやプレッシャーがあるといろいろ考えてしまいまよね。それによって脳とカラダがストレスを感じて緊張している状態。つまり交感神経が優位になります。
・寝る前のパソコン、スマートフォンの利用
人間のカラダはもともと、夜になったら眠くなるようにできています。しかし、寝る前にパソコン、スマートフォンなどの明るい画面を長時間見続けると体内時計が乱れて、昼か夜か、正しく認識できなくなってしまいます。それによって、夜なのに交感神経が優位な状態になってしまうのです。
・飲食の影響
遅い時間の食事、カフェインの摂取などの飲食は交感神経が優位になることにつながるので、寝る前に行うとそのタイミングに交感神経が優位になるということなので、眠れない状態になります。飲食する時間帯を考えましょう。
・頚椎の歪み
自律神経は頚椎の周囲に集中しています。頚椎に歪みが生じて自律神経が刺激されることで、交感神経が優位になり、眠れない、眠りが浅い状態になる可能性があります。指で首の後ろあたりをほぐしてケアしましょう。
夜にぐっすり眠るためにやるべきこと
夜にぐっすり眠るためにやると良いことをいくつかご紹介します。夜眠れないと悩みを抱えている方はぜひ、試してみてください。
・寝る30分前には電気を暗くする
人間のカラダは夜になったら眠くなるようにできています。暗くすることで脳が寝なければいけにあと認識して副交感神経が優位になり、カラダがリラックスした状態になり、眠りやすくなります。
・寝る1時間前にお風呂に入る
寝る１時間前に入るというのがポイントです。カラダを温めてから、時間をかけて徐々に冷やすことで副交感神経が優位になり、眠りやすくなります。
・運動を行う
寝る前の簡単なストレッチはカラダをリラックスさせて副交感神経を優位にするのでとても有効です。いくつか方法をご紹介します。
●首と頭の境目のストレッチ
1.耳後ろあたりの首と頭蓋骨の境目に親指を当てる。
2.親指を視点に顔を斜め上にあげる。
3.反対の手をおでこあたりにおき、親指に向かって押し込む。
4.逆側も同様に行う。
※ポイント
反動をつけずにゆっくり行いましょう！他の指は親指を視点に添えるだけにしましょう！
●頭部の筋肉ストレッチ
1.親指を耳の後ろに置き、親指以外の指（人差し指～小指）を耳の上辺りに置いて、耳を覆います。
2.当てた指をその場で円を描くようにゆっくり押し回す。これを15～20秒キープします。
このストレッチは、側頭部には目の神経が集中するので目の疲れにも効果的です！
上記の内容を意識して、日々の生活を変えてみましょう。なかなか改善されない場合は、一度専門家に相談してみましょう。
