ネットショッピングやSNSを楽しんだり、スケジュールの管理をしたり、いまや私たちの生活に欠かせない存在となったスマホですが、長時間使っていると首がこったり痛みを感じたりすることはありませんか? ここでは、スマホ症候群と呼ばれる不快な症状から、自分で手軽にできるストレッチの方法までを詳しく紹介します。
スマホ症候群とは?
仕事やプライベートの予定を管理したり、通勤途中やちょっとした空き時間にSNSやゲームを楽しんだり、1日の中でスマホを使っている時間がかなり長くなっているという人は多いのではないでしょうか。
いまや私たちの生活に欠かせないスマホですが、その一方で、長時間使用することで引き起こされる、肩こりや首こり、腱鞘炎、眼精疲労といったさまざまな症状に悩む人も増えています。
「スマホ症候群」というのは、こうしたスマホの長時間使用によって引き起こされるさまざまな弊害の総称です。
スマホが首こりを引き起こしてしまうのはなぜ?
スマホ症候群の中でも特につらい首こりは、放置しておくと最終的にストレートネックになってしまう恐れがあるため早めに対処する必要があります。
では、そもそもなぜスマホの使用が首こりを引き起こしてしまうのでしょうか?
長時間首が前に出て肩甲骨が外に開いてしまう
スマホを見る際にスマホの画面が下の方(手元)にあると、画面を見ようとしてつい首が前に出てしまいます。その状態を長く続けてしまうと、徐々に肩甲骨が外に開いてしまい首こりを引き起こしてしまうのです。
長時間スマホの画面を見ることで眼精疲労や肩こり、首こりにつながる可能性も
スマホの小さな画面を長時間凝視していると、ブルーライトなどの影響で目にはどんどん疲労が溜まってしまいます。この目の疲れが肩こりや首こりにつながることもあるので注意が必要です。
片手でスマホを持ち続けることでカラダの片側だけ血流が悪くなってしまう
スマホを片方の手で持ち続けていると、首や肩、片腕に負担がかかってしまうため、カラダの片側だけ筋肉が緊張した状態になりやすく、血流が悪くなり、それが首こりにつながる場合もあります。
首こりを放っておくと危険?
心臓や内臓を動かしたり、代謝や体温を調節したり、私たちが生きていく上で欠かせない働きをしている神経を「自律神経」と呼びます。
自律神経は活発に動く際に優位になる「交感神経」と、休むときに優位になる「副交感神経」に分かれていて、この2つがバランス良く働くことで、私たちの心とカラダは健康な状態で生活ができているのです。
自律神経は全身に張り巡らされている神経ですが、その中でも特に首に多く集中しているため、首のこりを放置することで、自律神経が乱れて交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまい、自律神経失調症やうつ病といった精神の不調を誘発してしまう可能性があると言われています。
スマホによる首こりを緩和する方法
ついつい使いすぎてしまうスマホですが、使い方を少し工夫することで首こりを緩和することができます。
首を前方に傾けずにスマホを見る
スマホの位置が顔から下だと、首が前方に傾いてしまうため首こりにつながってしまいます。スマホを使う時にはできるだけ肘を机などの上に固定して、スマホの位置が顔の真正面あたりにくるようにしましょう。そうすることで首を傾けずに画面を見ることができます。
スマホを長時間見続けることは避ける
スマホによって引き起こされる首こりを緩和するには、まず長時間の使用を止めることが不可欠です。スマホに限らず、パソコンやタブレットなど、画面を凝視してしまう作業を行う場合には、1時間程度で5分くらいの休憩をとるように意識しましょう。
スマホを持つ手に負荷をかけすぎない
自分の手にあったサイズ感のスマホを選ぶことはもちろんですが、使用時にはスマホを持つ手をもう片方の手で支えたり、机で支えたりといった工夫が必要でしょう。さらに、多くの人が利き手でスマホを持ちますが、意識して持つ手を変えてみることも負担軽減につながるので試してみてはいかがでしょうか。
スマホによって引き起こされる首こりをほぐすストレッチ
スマホによって引き起こされる首こりを感じる場合には、簡単なストレッチを行なって首回りの筋肉をほぐすのがおすすめです。では、具体的なストレッチ方法を見ていきましょう。
首のストレッチ
1.後ろで手を組みます。
2.そのまま天井を見るように上を向き、首の前側のつけ根を同方向に伸ばして30秒キープします。
スマホによって首こりになると、場合によっては病気が誘発される可能性もあるため、首が凝ってしまったときには、上記の内容を参考にしてストレッチをしてみましょう。